『無人島からの脱出3』に行ってきた記録
その孤島で出会ったのは、優しい海賊でした…
リアル謎解きゲーム
無人島からの脱出3に、3月26日に参加して来たので、それを思い出しながら記録。
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◆簡単な総評
謎解き難易度:★★☆☆☆
エンタメ度 :★★★★☆
雰囲気 :★★★☆☆
ストーリー性:★★★★☆
脱出成功可否:成功!!
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ストーリー
ナゾナゾ海賊団はその日、「伝説の秘宝」を目指して島の探索をしていた。
あなたは船で待機していたがいつまで経っても先発隊が帰って来ない。
不審に思って島に向かうと先発隊が呪いにかかってしまったらしい。
呪いを解くには島の謎を解き明かし、秘宝を手に入れるしかない。
あなたは先発隊が呪いで亡者になってしまう60分の間に島の謎を解き明かし、 この島から脱出することができるだろうか!?
以上、公式サイトよりストーリー抜粋。
この時が、NAZO×NAZO劇団の公演初参戦でした。
会場である無人島猿島には、以前BBQで来たことのある、タムラ、フクザワ、イセの三人(アラカワさんはその時は不参加)
前回は海で遊んだり、肉を焼くのに夢中で散策できなかったし、無人島から脱出とか滾るじゃん?というわけで、一も二もなく飛びついたわけですが……
謎解きTMR(仮)参戦日のお天気、
そこそこの豪雨
いやー、気のせいかな?これ前に見た猿島と別の島なんじゃない?
だって、あの俗っぽく観光地化された島が、なんかおどろおどろしい雰囲気しょってるよ?
なんか波も荒れてるし、もうなんか一言でまとめると怖い。ただそれにつきる。
この天気の中で無人島行ったら、
まず間違いなく通信機器壊れるし、
橋は落ちるし、
館は孤立するし、
連続殺人事件が起きると思う。
参加前日にスペシャルドラマの『そして誰もいなくなった』を見たばっかりだったもんだから、余計にそんな気がするイセなのです。
ある意味で、雰囲気満載。
というか、この波の状態で私は船に乗りたくない。
イセのパッシブスキル船酔いレベル3が、完全に発動待機状態になっていますよ。
みんな、私のステータス画面を見て?
方向音痴の横に、船酔いって点滅してるでしょ?
と、脳内の誰かに語り掛けるレベルで、やや混乱気味のまま船着場へと向かう四人組。(混乱してるのはイセだけです)
タムラ「イセよ。我々は、この嵐の中、機動力をアップするために雨よけのポンチョを持ってきた!」
アラカワ「テテーン!」
タムラ「ランドで買ったポンチョである」
イセ「貴様ら…雨のネズミ王国に行って、かようなものを入手していたとは…!!」
タムラとアラカワの判断は完全に正しかった。
この日の天気の難点は雨だけじゃない。
春、お前どこいったんだという寒さ。
ダウン着てその下にセーター着てるモコモコ状態で、レインコートを上から着るのはかなり難儀で、傘さした状態で島を探索するのは、もちろんそこそこのハンデなのだ。
暖をとることを優先していたフクザワとイセは、そんな便利なものは持ってきていない。
フクザワ「俺がバインダー持って、書記やる。お前ら肉体労働班な!」
アラカワ「イエッサー」
イセ「書く時、傘もつ係りやる」
てなわけで、一人、大きめのビニール傘装備のフクザワ氏が、この日のメイン書記担当に、ポンチョ二人がこの日の探索特攻隊に。
(脱出ゲームでは役割分担って大事ですよねって言う)
荒波の中を行く船の中で、はしゃぐアラカワとフクザワ、余裕綽々のタムラ。もう気分は鬱なイセ。
肉眼でも島の浜辺が見えるようになってきたその時―……
イセ「海賊が…いる…!!」
あそこにいるのは、ジャック・ス○ロウ?かな?というシルエットが船から見える…!なんかセクシーな美女もいる…!!
そう、この悪天候の中、客は本当に来るのか。そんな不安感に駆られながらスタンバイしていたのであろう海賊たちが、手を振っている…!!
タムラ「寒そう!」
イセ「寒い!みてるこっちも寒い!海賊薄着!」
まさかの悪天候に、海賊たちの衣装が全く適応できていない。
そうですよね!雰囲気作るとやつら薄着だよね!本当に寒い中温かく迎えてくれてありがとうございます…!
感謝と寒さに震えながら、謎解きTMR(仮)、猿島に無事上陸。
無人島からの脱出3は六人編成チームだったので、六人未満の人たち用待機列に誘導されて、残り二人を待つことに。
こちらの方とチームになってくださいと、係りの人に紹介されたのは、学力高そうな文系の雰囲気漂う男女二人組でした。
一同「よろしくお願いしますー」
アラカワ「トイレ行ってくる!」
イセ「今行くのか!」※今行かないと当分いけないから、アラカワ正しい判断
挨拶もそこそこに一人離脱する中、係の人に手渡される首から下げるネームプレート六枚。
そこにはそれぞれ、
音楽家
画家
踊り子
詐欺師
写真家(映画監督だったかも…)
お笑い芸人
と、書かれておりました。
とりあえず、イセには一つだけわかったことがあったのです。
お笑い芸人は、アラカワしかいないと。
そして、タムラも同じ気持ちでいてくれるだろうと。
タムラ「アラカワがお笑い芸人だな」
フクザワ&イセ「異議なし」
女性「えっ、えっ、いいんですか?」
タムラ「あ、そういう感じの人なんで、任せておけば大丈夫ですよ〜」
女性「そうなんですか!そういう感じの人なんですかー」
我々は自分たちの職の選択肢からお笑い芸人を除外した。
フクザワがほぼ自らに近い感じで詐欺師を選び、
お前は踊れるから踊り子だというイセの横暴により、タムラが踊り子に
人にお前踊れるだろと言って、自分がそれを選ばないわけには行くまいとイセが画家を取るあたり(イセの職業はデザイン関係)で、
一緒になった男女も映画監督と音楽家を選んでくれ…
アラカワ「ごめーん、戻るの遅くなったー」
フクザワ「はい、アラカワ先輩コレ首から下げて」
アラカワ「おお、ありがとう。え、なに、これ、全部違うの書いてあるの?お笑い芸人てどゆこと?」
イセ「早く一発芸見せてくださいよ、先輩」
アラカワ「www そういうのいいから、みんな何にしたのか見せてよw」
タムラ「ほら、早く場を盛り上げて」
アラカワ「おまえら!!!」
もうお笑い芸人でもいいから、他の職業のカードも見せてくれというアラカワに、情報共有は大事だから致し方ねぇな。と、カードを見せる素直な一同。
その後、すでに、与えられたものを並べたり重ねたり透かしたり折ったりしたそうなタムラを抑えながらの、ゲームスタート。
ゲーム中、随所で、それはもう寒いのに果敢に海賊やらベリーダンサーっぽい衣装を身にまとい、役になりきるNAZO×NAZO劇団員達がいて、SCRAPのリアル脱出ゲームとはまた全然違った雰囲気です。
ただ、これは…なんというか、適応能力が低い恥ずかしがり屋さんは、苦手かもしれない!
役になりきっている人と、役になりきって会話をしないといけない状況を、楽しめるかどうかにだいぶかかってます。
ここで恥をかき捨てて、劇団員さんとコミュニケーションをとれると、めちゃくちゃ楽しいけれど、「え、声かけるのやだ…だれかやってくんないかな…」みたいなタイプだと先に進めなくなって普通に詰みます。
謎に関しては、ともかく小謎が多くて、謎自体も結構凝ってるので、
生まれて初めて謎解きします!みたいな人だけで固まると、そこそこ辛いかもしれない。
ちゃんと与えられた職分通りのことをしないといけないから、コミュ障なのにお笑い芸人になったら、そう、うん。もうわかるな?という事態になりそうではあります。
島じゃないと解けない、という謎は正直あんまりなかったのが残念でしたが、島という立地をフルに使って、あちこち移動して人に会いに行かないと解けなくしている仕組みは、面白かったです。
タムラ「イセが問題用紙持ったまま帰ってこなくてどうしようかと思った」
イセ「タムラと別行動したら、道分からなくなってドキドキした」
フクザワ「この島のどこに迷う要素があるのかね…」
まあ、迷子になりやすい人はね、本当にね、周遊謎は人から離れちゃだめだよ!
あと、ネタバレ禁止だから全然かけないんだけど、すごく感動した仕掛けの謎が…!
これに関しては、気づいた時に、ここまでおおお!ってなった謎少ないので、すごくいい思い出になってます。(経験値浅い時期に遭遇した謎だからかもしれないけど)
イセは行ったことがないのですが、タムラとかから話聞いてる限りだと、SCRAPの遊園地とかで開かれてる謎が、さらに演劇要素が加わって、コミュニケーション系が強化されたイメージなのかなーと。
ところどころで謎に詰まって苦しんでいたりすると、核心に触れない程度に海賊たちがヒントくれたりと、みんなが楽しめるようにもてなしてくれてる感はすごかったです。
あと、早めに謎を解いた人だけが楽しめる、クリア後のおまけもとても面白い。(時間が無くてあんまり遊べなかったですが)
ちなみにうちのチームですが、イセがミスリードに引っかかったせいで、
途中、重要アイテムを誤って破壊するというやらかしを乗り越えて、タイムアップまでの残り時間をわずかに残して無事脱出!!
最後の答えのところで、もう超どや顔で壊さなくて良いものを、せーので壊して見せてしまったんですが、それに対する劇団員さんの「なにやってんだこいつら」という、あえての塩対応…めっちゃ面白かったです…!!
海賊たちのアドリブ力凄い!!
最後の解説の際に、「何を思ったか壊した人がいましたが…」みたいな話題が出て赤っ恥!!笑うしかない。でも、結果脱出できたし(壊したおかげでは全然ない)イセは満足です!(ドヤ)
最後、島から本当に船で脱出する際、いつまでも手を振ってくれていた海賊たちや、名前も知らないのにめっちゃ楽しく一緒に謎を解いてくれた、男女二人組さんとか、、、
脱出ゲームってそれを解くためにコミュニケーションをとるから楽しいんだよなぁ…
と、改めて思った公演でした。